台風18号 支援金活用のご報告

2015年の9月に発生し、甚大な被害をもたらした台風18号。ユナイテッド・アースでも寄付を募らせていただき、皆様からお寄せいただいた寄付金、さらにユナイテッド・アース独自で拠出するものと合わせ、30万円を支援金としてお贈りさせていただきました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!

4S__5062677_original

また、今回の寄付金について支援先の決定、そして皆様へのご報告が遅れましたこと、お詫び申し上げます。
全国の様々な仲間達と連携し、現地に根ざした生きた情報を集めたうえで、被災された方々のお役に立てるためにはどのように活用させていただくのがよいか、どの自治体・機関に寄付させていただくのがよいか、調査と協議を重ねてきました。

今回の台風18号では多くの方々が被害に遭われ、茨城県・栃木県を中心に合計1万2145件の住居の床上・床下浸水など甚大な被害を受け、まだまだ復旧には時間がかかりますが、今回は行政サービスや支援の届きにくく非常に困っておられた、ブラジル人学校「エスコーラ・オプション」に寄付させていただくことになりました。

バス水害水没したバス

そして、11月28日(土)に皆様を代表してユナイテッド・アース本部のスタッフ2名により、支援金をお渡しに学校を訪問してきました。

S__5062675_original

S__5062678_original

 

「エスコーラ・オプション」はブラジル教育省の認可を得ており、日本の文部科学省からも高校相当と認められている学校で、日本に住んでいるブラジル人の家庭で生まれ育った0歳~18歳までの子どもたちが通学しています。

15年前に校長の上村まゆみさんとお父様が中心となって「子どもたちが日本の学校で上手くコミュニケーションがとれず、イジメにあったり、居場所がなくなることがないように」と、想いと使命感を持って学校をスタートさせ、運営してきました。

上村さんご自身も、ブラジルから日本に移住した日系3世で、移住してからも言葉の壁や文化の違いで大変苦労された経験があり、子ども達にはそういった辛い想いをさせまいと、生徒のお母さんのような存在として奮闘されています。

S__5062666_originalimage3

そのような中で、今回の台風18号により、先生や生徒など多くの関係者の方が台風の被害を受け、特に生徒の送迎に利用していたスクールバス7台も水害に遭いました。現在は出来る範囲での修理をしているものの台数が足りず、先日も送迎途中で車が故障してしまい、多くの生徒が危険な道を徒歩で帰宅しないといけなくなるなど、緊急性を要する問題として大変困っていました。学校を経営していく上での様々な困難や葛藤もある中で、新しい車を購入することが難しいため、街頭募金などで車の修理費用を募っているなか、今回の寄付金は、生徒の送迎バスの修理の費用に充てていただくことになりました。

きあ

今回の支援が一過性で終わらず、子どもたちが活き活きとしながら学校生活を送ることができ、さらには、卒業していく子どもたちの未来につながる支援となれば嬉しく思います。今回のご縁をもとに、今後も継続的に何かしらの形で応援していきたいと思っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次