山元学長は、幼い頃から自律神経失調症を患い、30歳過ぎまで全く自信を持つことができず、「植物人間」というあだ名がつくくらい、
無表情でリアクションをすることも無いような状態でした。
「ハンディキャップと、トラウマの数は誰にも負けないほどでした!」と明るく笑顔で語る山元学長。彼を変えたのは、何だったのでしょうか?
「ハンディキャップがあったからこそ、できる人になることへの想いや憧れは強くありました。
だけど、そのままでは人と比べて凹むばっかりだったんです。
そんなある日、出会う人すべてが先生だ!!と思い、謙虚に学び始める姿勢を持った時から大きく何かが変わり始めました。」
山元学長は、会場の一人ひとりの心に語りかけるように、何度も熱く伝えてくれました。
「ハンディキャップやトラウマ、コンプレックスをしっかり受け止めるんです!!抱きしめるんです!!愛するんです!!」
「もう、一生ついてくるなら仲良くするしかないんです!」「まず思い込むことから始めて、小さな一歩を踏み出すんです。」
「そうすれば、トラウマが強みになります。ハンディキャップが自分らしさになります!」そう熱弁されました。
そして、山元学長に続き、和田さん、TAEKOさん、そして会場の参加者を交えたトークセッションを行いました。
その中でも、それぞれがトラウマやコンプレックスを乗り越え、かつての弱みを強みにかえて、力強く歩んでこられた体験を分かち合うことができました。
和田さんは中学校まで引きこもっていたことで、アニメの魅力に没頭し、その存在に救われました。
その時の体験や知識が自分の強みとなり、今や日本のアニメ文化を世界に広げる第一人者として活躍されています。
また、TAEKOさんは、いじめに遭った体験を糧とし、今では「人間賛歌」をテーマに、歌を通じて一人ひとりが持つ可能性、
生命の素晴らしさを称え、多くの人々を元気にする活動をされています。
自分が今悩んでいること、短所だと思っていること。そうしたトラウマやコンプレックスこそ、実は、自分を成長させてくれる宝物であり、
自分自身の役割に気づかせてくれるものなのかもしれません。