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3月11日。東日本大震災の発災から、間もなく10年を迎えようとしています。
震災により亡くなられた方々に改めて哀悼の意を捧げますとともに、被災されたすべての方々、今なお影響を受けられ復興の途上にある方々へ、心よりお見舞い申し上げます。
私たちユナイテッド・アースでは、発災10日後となる2011年3月21日から宮城県に根をおろし、復興支援と街づくりへの取り組みを継続してまいりました。
震災直後に南三陸を訪れた折には、日々の暮らしが一瞬にして失われ、瓦礫だらけの地に立ちつくされている地域の方々の姿… 悲しみと絶望感に打ちひしがれながらも前を向こうとする姿を間近で拝見し、何度涙を共にしたかわかりません。
「だからこそ、この街に笑顔と希望を取り戻したい」
「そしていつか、震災があったからこそ…と地域の方々が誇れる街になるよう、共に取り組んでいこう」
そう固く心に誓い、全国各地から駆け付けてくださったボランティアの仲間と共に奮闘して参りました。
10年間を振り返ると、ボランティアセンター立ち上げ時の参画にはじまり避難所の運営サポート、瓦礫撤去などの緊急支援活動。仮設商店街や児童館設置の提案、運営サポートを行ってまいりました。
また2011年8月からは隣接する登米市に拠点を構え、「東北風土マラソン&フェスティバル」事務局としての運営サポート、自然環境エネルギー推進や産業復興など、復興に向けたお手伝いをさせていただきました。
これも一重に、今日までの活動を支えてくださった延べ3万5000人のボランティアの皆様、そして私たちを温かく迎え入れてくださった地域の皆様のお陰であると、感謝に堪えません。
ユナイテッド・アースの活動にご協力いただいた皆様に、改めて心からの感謝をお伝えしたいと思います。
また同時にこの10年間は、日本各地で大規模災害が続き、大きな痛みを伴う10年でもありました。
熊本県阿蘇市、福岡県朝倉市、愛媛県宇和島市、栃木県鹿沼市など、東日本大震災の復興支援活動にて培った経験とノウハウ、何より良心で繋がるボランティアのネットワークにより、各地で様々な支援活動を継続してきました。
さらに、コロナショックにより社会が大きな転換期を迎える中、社会課題解決に向けた「地方再生・地方改革」の取り組みに、より一層尽力してきました。
そのような中、私たちにとっても大切にしてきた3月11日をこれまでご縁をいただいた皆様と集い、節目となる場づくりができないかと計画していたのですが、ご存知の通り新型コロナウィルス感染拡大によりやむを得ず開催を見送ることとなりました。
(少し先にはなりますが、新型コロナ感染の状況が落ち着いた折には開催したいと考えています。詳細が決定次第、お知らせ致します。また皆様と現地で再会できる日を楽しみにしています。)
そしてこの度、何らかの形で追悼と祈り、感謝の想いを交流する場所がつくれないかと「東日本大震災特設サイト」を開設することに致しました。
ぜひ皆様とこの10年を振り返り、未来に向けての一歩を踏み出していく機会にできればと思っています。
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◆ユナイテッド・アース
「3.11 あの日。そして未来へ」
震災から10年・東日本大震災特設サイト
https://higashinihon.united-earth.jp/
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人智を越えた自然災害や様々な脅威が人類の前に立ち塞がっておりますが、良心のネットワーク、善なる思いの連携によりひとつずつ乗り越え、今後とも皆様とともに、ひとりひとりが幸せで豊かな人生を紡げるよう、全力を挙げて「社会づくり」の取り組みに尽力してまいります。
結びになりますが、震災によりお亡くなりになられた方々の追悼と御霊への祈りを込めて…
NPO法人ユナイテッド・アース
理事長 渕上智信