自分にできること
更新日:2012年06月19日(火)
4月5月と2ヶ月間南三陸町で活動させて頂いたピーウィーです。
今回活動して一番感じたのは「実際に自分の目で見ないとわからないことがある」ということでした。
それまでも散々テレビや本で被災地の様子を見てはいました。
津波の被害にあった地域がどういう状態か、わかったつもりでいました。
でも、実際は全然違いました。
自分の目で見て、足で歩いて、手で触れて。
その場に立って初めて、その状況を知ることができました。
現地の方とお話させて頂いて、それが映画や小説の中で起きたことなんかではなく、実際にそこで起きた現実なんだと初めて実感しました。
ゾッとしました。
町を歩いていると、そこかしこに生活の跡が残されているのを見つけました。
恐怖や悲しみ、そして心残りがそこにあり、残された人達の断ち切れない思いも目の当たりにしました。
手を合わせて祈り、泣きました。本当は被災した人の気持ちは被災した人にしかわかりません。でも、涙があふれて止まりませんでした。
そんな普通ではない場所に立って改めて自分に何ができるのだろうと思いました。
心の奥から湧き出る感情にまかせてひたすら一生懸命活動すること。
それしかできませんでした。
しかし活動を続けていると、ここにあるのは悲しみだけではないことに気が付きました。
瓦礫の中に咲くタンポポのように、地元の人達は強く生きていました。
にこにこ笑って前へ進んでいました。
悲しみばかりだと思っていた場所で、そんな笑顔に会えるなんて思ってもみませんでした。
その笑顔はとても優しくて温かくて。
人ってこんなに強いんだと思いました。
被災地では乗り越えなければいけない問題は山積みで、悲しんでいる人ももちろんたくさんいます。
でも、同じ場所で復興に向けて頑張ってる人達がいます。
とても前向きに。
これは実際にそこへ行き、自分の目で見ないとわからないことだと思いました。
そして、これこそ今伝えるべきことだと思いました。
離れた土地で暮らしていると、現地で何が起こっているかわかりません。
現実を知ることで適切な支援ができると思います。
風化を防ぐためにも多くの人に知って欲しいと心から願います。
僕は南三陸町で全てが流された町を見ました。
でもそこで、強く生きる地元の人達に会い、美しい自然に囲まれて育った元気な子供達に会い、復興を願う全国から集まった素晴らしいボランティアの方達に会いました。
彼らと出会えて、僕自身あの町の復興を心から願うようになりましたし、たくさんの人が同じ想いを持つことで、その復興も早まるのではないかと思っています。
被災地により興味を持てるようになったことは僕にとっても前向きな結果でした。
行って良かったと思っています。
被災地のために何かしたいけど、今一歩踏み出せないという方がいるとしたら、一度自分の目で見てみることを強くお薦めします。
『忘れない』ために、何ができるか。
実際踏み出したら、びっくりするほど敷居は高くなかったですよ。
少しでも興味があれば、ぜひぜひ!
最後にお世話になった現地の皆さん、UEの皆さん本当にありがとうございました。
僕は僕で、何ができるかずっと考えていきたいと思っています!
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