森は海を守り、海は森を育む

 更新日:2012年04月21日(土)

伊達政宗の時代から良質な木の産地として知られてきた南三陸。
降雨量は少ないながらも夏には海からミネラルたっぷりの霧がかかり森を潤すため、健康な杉の木が育つそうです。
平成23年3月には林業研究グループ「南三陸町山の会」が全国林業グループコンクールにて農林水産大臣賞を受賞するなど、南三陸杉はブランドとなっています。
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申し遅れました。広報班やっちです。
今回は沼田地区に工場を再建した丸平木材さんの林業体験会に参加して参りました。
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木の香り溢れる事務所へ通され、まずお邪魔したのは木削り体験。
ロサンゼルスからいらした滝本ヨウ先生の指導を受けながら木片を削り、磨きます。
使用するのは丸平木材さんの工場で低温乾燥された「香素杉」。
「木に訊きながら削らせてもらって」「主役は自分ではなく木」「木が喜び、自分が気持ちいい削り方で」
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滝本先生や皆さんとお話しながら作業は進みます。
最後にとぐさで磨き上げると・・・2時間で滑らかな木のオブジェが完成。
その人によって形も様々ですが「それは木とあなたが気持ちいい形。飾るのではなく触って楽しんで」と滝本先生。
参加者の皆さんは嬉しそうにご自分の作品を撫でておいででした。
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その後は小野寺社長のご説明による工場見学。
皮むきや角材化、スライスの工程や加工場を見ることができました。
その最後に案内いただいたのが珍しい木製の乾燥窯です。
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現在広く出回っている木材はほとんどが120℃以上の温度で乾燥させたものですが、高温によって素材が変質してしまうことがあるそうです。
対して丸平木材さんでは45℃の低い温度で木材を乾燥させており、素材の持つ長所を損なうことがありません。
高温乾燥の木材で建てた家・低温乾燥の木材で建てた家を比較すると耐年数に大きく差が出てくるのだと言います。
 
杉で作られた乾燥窯の中へ入るとふわりとした熱気と強い木の香りに包まれました。
奥には乾燥途中の木材が積み重ねられています。
湿度は40%、木材から水分が発せられているそうです。
他の参加者の方と談笑すること約40分。
しっとりと気持ちの良い汗をかいて林業体験は終了となりました。
「人が気持ちの良い温度は木も気持ちがよい」とのこと、先程の木削りで伺ったお話と通じるものがあります。
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一度は設備・事務所をすべて失った丸平木材。
新工場が始動したのはこの4月、被災から1年以上が経ってからのことでした。
日々の暮らしの貴重さを感じた小野寺社長は「謙虚に、自然の偉大な力を借りてその暮らしを支えていきたい」と言います。
生きた木で建てる建造物はこれからどんな町を形作っていくのでしょうか。
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丸平木材株式会社 サイト
http://maruhei-wood.co.jp/
追記:
工場の方より「南三陸杉のプレートに載せると食べ物がおいしくなる」と伺い試してみました。
スポーツドリンクの入ったコップを2つ用意、片方をプレートに載せ1分半待ちます。
そして飲み比べ・・・
うーん、プレートに載せた方は少し味が濃くなったような。
不思議ですね。木のせい、と思うことにします(^^)

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