わかめ漁が始まりました。
更新日:2012年03月23日(金)
漁業班に参加させていただいてる名人プーリーです。
前回(10月31日~11月2日)も一度参加させていただきましたが何もわからないままで、現地の方との交流もほとんどできないまま終わってしまったので、今度機会があれば長期間参加したいと思い、今回参加させていただきました。
漁業班は主に志津川漁港の水揚げされた魚の競りのお手伝いをさせていただいています。
そして今漁港では冬の鱈漁が終盤にさしかかり、来るべきわかめ漁に向けて動き出しています。
今回我々が参加させていただく事になったわかめ漁の手伝いの内容です。
① まず漁師さんが獲った養殖わかめを舟から荷揚げし、漁獲量を測ります。
② この時点ではわかめは普段見慣れている緑色ではなく、茶色で歯触りも固くまだ販売できない段階です。
③ そこで大きなゆで釜を使ってわかめを茹でて、水で冷やして取り出すこの段階で見慣れた緑色になって魚市場にて販売されるそうです。
恥ずかしながら自分は今回の漁業の活動に参加するまでは、南三陸町では養殖されたわかめも漁港の要の1つである事を知りませんでした。
しかし、昨年3月に南三陸町を襲った大震災による津波は漁港にも甚大な被害を与えました。
それによってこの時期に始まるわかめ漁為の漁船や設備も機能を失いましたが、再び漁ができる様にする為に漁港やボランティアの方々が全体の7割も壊れた船を修繕したりして、何とか漁を再開できるまでにこぎつけたそうです。
活動に参加させていただいてる時に、魚市場の方があの震災時の様子を話して下さいました。
苦労して手に入れた家や仕事場、大切なものを失って辛いはずなのに不慣れな私達に丁寧に仕事を教えたり親切に接して下さったりしてこの漁業支援に参加できて本当によかったと思います。
今テレビや報道では被災地や被災された方への放送は少なくなり、人々の関心も薄くなり、忘れ去られようとしています。
しかし今回実際に漁業支援に参加させていただいて、震災以前時の機能の回復には程遠く依然としてマイナスの状態であるという現実を知らされました。
漁港やそこで働く方々は震災前の生活を取り戻す事、つまりマイナスからゼロへの到達が当面の目標だと思いますが、それには普段の仕事以外にもたくさんのやるべき事が残っていて、その為の労働力や費用もまだまだ必要です。
率直に言って漁港の方々に対して自分達にできる貢献は労働力であり、しかもとても微々たるものですが、 少しでもゼロへ到達する手助けになりたいと思います。
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