FMみなさん

 更新日:2011年10月14日(金)

メディア班原賀です。
南三陸町のラジオ局『FMみなさん』の取材報告です。
「防災無線の代わりに、地域の(災害)情報を発信する」という役割を担っている『FMみなさん』。
震災後の5月17日に開局しました。
スタッフ10人でのスタート、実は全員『ラジオ素人』で、前職も様々。
他県の専門ボランティアの助けを借りながら、ようやく放送にこぎつけたそうです。
スタジオも総合体育館の一画を仕切っているだけの、簡易スタジオ。
まさに『ゼロからのスタート』といった感じです。
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放送内容は南三陸町に密着した情報が満載。
音楽をはさみながら、1日2回、各1時間の生放送を発信します。
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ラジオ局だからこそ分かる『被災地』―。
「原稿が、『重くて暗い断片的な事象』から『復興への一歩、手応え』へと変わってきた」
「被災した方の話は、使う『単語』一つ一つの選択が、一般の方と違う」
等々、興味深い話を色々と聞くことが出来ました。
そして、南三陸町に密着しているからこそ、視聴者の顔がすぐ近くにあるからこそ、
『今、みんなが何を必要としているか』を敏感に嗅ぎ取っているな…と感じました。
リーダーに『一番心に残った放送』を伺うと、
「保育所の運動会。
子どもの笑顔に元気をもらい、輝く子供の姿が、南三陸の未来を背負っているのを感じた。
それをラジオで伝えたい。」
とのこと。
もう一つ、リーダーの言葉。
「『その日その日』に追われながら7ヶ月があっと言う間だった。
正直、未来のことを考える余裕なんて無かった。
ただ、町民がどんどん町を離れる今、残っている我々が、
『みんなが戻ってこられる町』を造りたい。いつの日か、町に戻ってきてほしい。」
『FMみなさん』がいつまで続くのかは、今の時点で決まっていません。
だけど、今、南三陸町の人たちにとって、
『FMみなさん』がとても必要なことは確かです。
そして、『その日その日』に追われながら歩いてきた軌跡は、
きっと誰かの道標になるな、と感じました。