南三陸に4つのクリスマスツリーが点灯
更新日:2011年12月17日(土)
こんにちは。クリスマスチームで活動をしているトミーナです。
南三陸町の地元の若者が中心となって「南三陸のクリスマスを盛り上げよう!」と結成された「みなサンタ2011in南三陸 -Christmas Dreams for TOHOKU-」実行委員会にユナイテッド・アースも入らせていただき、いろいろとお手伝いをさせていただいています。
企画の目玉、6mのビッグツリーをご紹介します。
津波ですべてが押し流されてしまった志津川の町は、夜になると真っ暗になります。
そんな真っ暗の町にポワっ、と灯る大きな大きなツリーを立てました!
2日間にわたった、クリスマスツリーの設置とライトの装飾。
まずは全てが流されてしまった、まっさらな土地を掘り起こし、そこにトラックに積んで運んできた大きなもみの木が植えられます。
6mの木を埋めるのですが、あまり深く穴を掘りません。なぜかと思って植木屋さんに聞いてみると、「この辺り一面の土は津波の海水がしみ込んでしまっているから、使えないんだよ…」と教えてくれました。
津波は家や車、人を連れて行ってしまっただけでなく、更なるダメージも残していったことを思い知らされました。
続いてライトの飾り付け。6mの木に電球をつけるのには、クレーンを使って行うのですが、こうして見てみても6mがかなりの高さというのはお分かりだと思います。だけど、今回の津波の最大の高さはこの5倍以上もあったのですよね。本当に信じられません。
ところで、今回の作業は植木屋さんも装飾屋さんも地元の企業様にお願いをしました。きっと彼らは1年前も同じように、クリスマスツリーを立てたり、飾り付けをする仕事をしていたのだと思います。1年前に翌年こうして変わり果てた場所に、ツリーを設置していることを誰が予測できたでしょうか…
どこからか、このツリーの噂を聞きつけ、テレビが取材にやってきました。
実はこのクリスマスツリープロジェクトは、地元の若者グループ「ガンミナ!」が町を再び元気にしたいと名乗りを上げ、私たちユナイテッド・アースと東京から被災地を応援する団体「LIGHT UP NIPPON」が協力して行ったもの。
「震災後これまで、あまり季節のイベントを意識したり、楽しんだりすることはなかったのですが、このツリーを見て、みんなにクリスマスを楽しんでもらえたらいいなと思います」とプロジェクト実行委員長の工藤さん。自分の生まれ育った南三陸を子供たちのためにも若者の力で再建したいと、熱い想いを聞かせてくれました。
自分と同世代の人たちが、こうして立ち上がっていく姿はとても勇ましく、また復興やみんなを笑顔にしていくためには、彼ら地元の方の想いなしでは始まらないということを実感しました。
3・2・1のカウントダウンと共に点灯したクリスマスツリー。
このツリーは私が東京で見た、どのツリーよりも輝いていました。
この光がみんなの心に暖かい気持ちを届けられますように☆
なお、南三陸町のクリスマスツリーは12/25まで、以下の場所でご覧頂けます。
*ベイサイドアリーナ フロント左横
*商店街
*小学校
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