活動への想い・理念
2011年3月の東日本大震災発生後、宮城県南三陸町で震災支援活動を開始。その後も熊本地震、九州北部豪雨、西日本豪雨災害、令和元年台風19号災害など、国内外から集まった延べ4万人以上のボランティアや団体、企業と共働し、各地で拠点を構え、「産業復興と雇用の創出」を念頭に起き、一時の支援に終わることなく、市民主体で長期的に支援を継続し、家屋清掃などの生活支援は勿論、各地域の基幹産業である農業、漁業などの産業復興支援にも取り組んできました。
コロナ禍での令和2年7月豪雨災害、令和3年8月豪雨災害においては、インターネット、オンライン会議などを活用し、現地の声を集め、必要な物資などの支援を行っております。
また、国内のみならず、ネパール大地震や台湾花蓮地震など海外の災害においても後方支援を行い、被災地の一日も早い復興、そして新しい未来の創造に向けて活動しております。
現在は2024年1月1日に発災した能登半島地震により、甚大な被害を受けた石川県七尾市の支援を展開しています。
詳しくはFacebook、活動報告サイトをご覧ください。
令和4年台風15号・静岡県静岡市(2022年)
2022年9月台風15号周辺の発達した雨雲により、東東日本の太平洋側を中心に大雨となり、静岡県や愛知県では、9月23 日~24 日明け方にかけて線状降水帯が発生し記録的な大雨となりました。この豪雨災害において、甚大な被害を受けた場所の1つでもある、静岡県静岡市を拠点に活動を進めさせていただきました。
静岡市にある高部こども園さんは、今回の台風15号によって、庭園には1メートルを超える泥水が浸水。園舎内でも床上30㎝の浸水被害を受けられました。
遊具やおもちゃ、絵本や紙芝居など多くの物が水につかり処分することとなりました。
▽子どもたちが安全に楽しく遊べるよう紙芝居7冊と砂場メッシュシートをお送りさせていただきました。
令和4年8月豪雨災害・石川県小松市(2022年)
2022年8月4日~5日、東北・北陸地方で豪雨により多数の被害が発生いたしました。
ユナイテッド・アースではこの度の豪雨災害において、大きな被害を受けた場所の1つでもある、石川県小松市を拠点に活動を進めさせていただきました。
小松市にはUE石川事務局があり、豪雨の発災直後より支援活動を実施してまいりました。
UE石川事務局では、5年前からユナイテッド・アースの市民交流イベント「UEカフェ」を継続的に開催し、8月、11回目の開催を終えた直後での被災となりました。
小松市では市内を流れる河川の氾濫が相次ぎ、多くの住宅が床上浸水の被害を受けました。
▽ボランティアの行き届いていない農家さんへの支援活動も行い、農地の中に入り込んだゴミ出しの作業等も実施いたしました。
小松市では、UEカフェを通して、市民のコミュニティ形成を続けており、今回の豪雨災害で、UEカフェで繋がった地元の皆様、地元で「こども食堂」を運営する方々などが連携して支援を実施し、支援の輪が広がりました。
改めて、こういった有事の際には市民のネットワーク・良心の絆を繋げていくことの大切さを感じさせていただきました。
令和3年8月豪雨災害・佐賀県(2021年)
2021年8月11日より停滞前線による大雨は、九州や中国地方を中心に特別警報が何度も発表され、各地に甚大な被害をもたらしました。
特に被害が大きかった佐賀県の佐賀市、武雄市の施設を中心として支援活動の実施を進めました。この地域は、2年前の九州北部豪雨災害でやっとの思いで復興してきた矢先に、再び被害に遭われた施設ばかりでした。
行政からの支援は建物に対する支援のみで物品に対する支援はないため、施設を運営するための備品が流されたり、水に浸かり使用できない状態となり、お困りの施設も多く、物資支援の必要性を感じ後方支援としての物資支援を実施させていただきました。
▽⼦ 供 ⽤ デ イ サ ー ビ ス セ ン タ ー へ 物 資 ⽀ 援 を 実 施
▽床 上 2 M の 被 害 を 受 け た 佐 賀 県 の 幼 稚 園 へ 物 資 ⽀ 援 を 実 施
▽佐 賀 の 豪 ⾬ で 被 害 に あ っ た 児 童 養 護 施 設 物 資 ⽀ 援 を 実 施
令和3年熱海市伊豆山土砂災害(2021年)
令和3 年7 ⽉2 ⽇∼ 3 ⽇にて静岡県熱海市伊⾖⼭にて⼤規模な⼟砂災害が発災し甚⼤な被害が発⽣いたしました。被災された⽅々の避難⽣活をサポートしている熱海市社会福祉課の担当者様に「不⾜している物資」「今後必要になる物資」等をヒアリングさせていただき、⽇⽤品をメインに物資を避難所へ届けさせていただきました。
【より詳しい令和3年豪雨災害支援活動報告書はこちらをダウンロードしてご確認ください】
令和2年7月豪雨災害・熊本県、福岡県(2020年)
2020年(令和2年)7月3⽇〜7月末にかけ、熊本県を中心に九州や中部地方など⽇本各地で集中豪雨による甚大な被害が発生いたしました。
新型コロナウィルス感染症が流行する中での災害支援となり、各被災自治体では周辺地域のみのボランティア受け入れという方針が出されました。ユナイテッド・アースとして、各自治体の意向を尊重しつつ、 現地で開催される情報共有会議(火の国会議)へ参加、地元の社会福祉協議会や行政、支援団体と連携しながら、被災自治体の遠隔地からでも可能な後方支援の展開を進めさせていただきました。
▼災害発生直後の被災地の様子(熊本県人吉市7月6⽇撮影)
▼大学生を中心とした学生支援チームが立ち上がりました
▼熊本県八代市ボランティアセンターへ物資支援
▼阿蘇郡小国町避難所へ物資支援
▼福岡県大牟田市の保育園を支援
▼被災された方々へ冬用布団を支援
▼各小・中学校 授業再開へ向けた物資支援
コマニー株式会社・上田運輸様の全面協力の元、3つの学校へ授業再開に向けパーテーションを支援させて頂きました。
【より詳しい令和2年豪雨災害支援活動報告書はこちらをダウンロードしてご確認ください】
◆令和2年7月豪雨災害復興支援活動の主な実績
皆さまから約500万円のご寄付をいただき、災害復興支援に活用。
大学生を中心とした学生支援チームを立ち上げ、熊本県・福岡県を中心に 避難所への物資支援・新型コロナウィルス対策用パーテーション支援、保育園、小・中学校 授業再開へ向けた支援、地元を支える病院や飲食店への支援、仮設住宅への食糧・防寒具の支援をさせていただきました。
令和元年台風19号・栃木県鹿沼市(2019年)
2019年10月に東日本を中心に全国を襲った台風19号で93人の尊い生命が犠牲となり、また71河川140か所の堤防が決壊し、特に長野県・宮城県・福島県・栃木県などで甚大な被害が発生しました。
栃木県は日本一の生産量を誇るイチゴの産地ですが今回の被害で家屋と農地の両方が甚大な被害に遭い、生活が再建できなくて廃業する人が相次いでいました。10月30日より栃木県鹿沼市に活動拠点(支援ベース)を構え、鹿沼市社会福祉協議会と連携し、産業の復興を念頭にした農家の復興支援に尽力してまいりました。
▼農園での復旧活動の様子
▼被災した保育園へ紙芝居を寄贈
◆令和元年台風19号・災害復興支援活動の主な実績
皆さまから約440万円のご寄付をいただき、災害復興支援に活用。
災害復興支援活動に延べ500人のボランティアの方々にご参加いただきました。
西日本豪雨災害 活動実績一覧(2018年)
2018年7月5日からの西日本各地を襲った豪雨の影響により、愛媛県宇和島市吉田町も11名の方が犠牲になられ、2711箇所の土砂崩れが起き、基幹産業であるみかんの果樹園も甚大な被害を受けられました。
長期化が予測される支援活動に備えて、これまでの神戸・東北、熊本、北九州豪雨支援の経験を活かし、各自治体・地元団体と連携しながら、農業支援を中心とした支援活動を行ってまいりました。
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◆西日本豪雨災害復興支援活動の主な実績
皆さまから約800万円のご寄付をいただき、災害復興支援に活用。
災害復興支援活動に延べ1400人のボランティアの方々にご参加いただきました。
平成30年7月豪雨災害(西日本豪雨災害)への支援詳細は、「西日本豪雨宇和島復興応援プロジェクト」もご覧ください!
九州北部豪雨 支援活動実績一覧(2017年)
2017年7月6日〜7日にかけて九州北部で発生した豪雨災害により、多大な被害を受けた福岡県朝倉市に活動拠点を構え、基幹産業である農業や果樹園といった一次産業を中心に、近隣店舗や商業施設の復旧・復興サポートを含めた災害復興支援活動を展開しました。
◆2017年9月現在の支援実績
皆さまから約200万円のご寄付をいただき、復興支援に活用。
延べ700人のボランティアの方々に支援活動にご参加いただきました。
甚大な被害を受けた農家を中心に約100トン分を超える土砂を撤去いたしました。
平成29年九州北部豪雨災害への支援詳細は、「九州北部豪雨災害 復興応援プロジェクト」もご覧ください!
熊本地震 支援活動実績一覧(2016年~2017年)
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◆熊本地震復興支援活動の主な実績
皆さまから約1000万円のご寄付をいただき、震災復興支援に活用。
震災復興支援活動に延べ3500人のボランティアの方々にご参加いただきました。
被災地スタディプログラムに大手企業や学校などを含む15団体・300人の方々にご参加いただきました。
熊本地震の支援詳細は、「熊本地震復興応援プロジェクト」もご覧ください!
東日本大震災 活動実績一覧(2011年~2014年度)
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※2011年~2014年の【UE震災支援活動報告】一覧については、
コチラから、ダウンロードしてご覧ください!
震災復興支援の軌跡(2011年~2016年)
震災直後直ちに被災地に赴き、緊急物資支援から心のケア、産業・雇用の創出など、様々な活動を展開してきました。2016年3月時点で、全国から集まった延べ3万5000人のボランティアと活動を共にしてきました。今後も継続的に支援活動を実施していきます。
南三陸町からの感謝の声
今は「語り部ガイド」のお仕事をしていますが、初めの頃は人前で話すのが嫌で嫌で、逃げていました。でも、話をすることによって、自分の気持ちはやっぱり辛いけど、話を聞いてくれたお客様が、命の大切さをすごく感じて、さらに考えてくれるんです。
お客様は南三陸町に来て、被災状況にびっくりされて帰ることが多いのですが、この状況を見たお客様自身が、感じ取った気持ちを忘れずに、少しでも「防災」や「減災」の意識を学んで欲しいと思います。
わたしは今後想定される、他の地域での災害で「命を落としてほしくない」そういう気持ちが強くなりました。ユナイテッド・アースでの活動や出会い通して、今までとは違った考え方をたくさん勉強することが出来たと思います。最終的には、震災前に両親が頑張ってきたお店を、兄弟と力を合わせて再建させていくことが大事だと思っています。今までの体験や学びを糧に、今後に生かしたいと考えています。
「復興学びのプログラム」の活動を始めた時、被災した自分の町をご案内するということに、心の中でとても抵抗がありましたし、精神的に辛いことも多くありました。しかしながら、「南三陸町の現状を知りたい人が全国にたくさんいる。その人たちの期待に答えなければ!」と徐々に前向きに考えるようになりました。町には復興へ向けて日々頑張っている人たちが多くいます。それは町の人たちだけに関わらず、県外から復興事業関係で来ている人たちも同じ想いです。そのような人たちがいる中で「これから町を担っていく世代の僕が頑張らないでどうする!?」という気持ちが日に日に強くなってきました。
僕はこの南三陸町を離れる気はありません。「震災前と同じ町にする」というのはなかなか難しいことだと思いますが、「みんなの頑張りで、震災前よりもっと良い町にする」ことは可能だと思います。 その先頭に立って、この町で活躍できるように、僕自身もっともっと成長していきたいです。
ボランティア参加者の声
2011年、震災から一ヶ月後の南三陸町に僕はボランティアとして訪れました。町民の方々は、自分たちの方が辛い目に遭ったはずなのに、僕を温かく迎えてくれました。「困ってない?」「食べ物はある?」「分からないことがあったら言ってね」。 そんな優しい言葉に衝撃を受け、南三陸町の温かさや誇り高さを伝えていきたいという気持ちが僕を突き動かしました。
南三陸町の方々の涙、全国から集まった人々の想い、苦難を乗り越えた人々にしか出せない心からの笑顔、悲しみを知る人にしか言えない言葉。本当に大切なこと、あらゆることを学び、撮影させていただきました。3年間、そのような不屈の心を持った南三陸町の姿を映像作品として発表させていただいたことを誇りに思います。
私は石巻と東松島市で活動後、ユナイテッド・アースに広報班のボランティアとして参加しました。3年間という長い間、受け入れて優しくして下さったこと、感謝してもしきれないです。
引っ越しが多く、故郷らしい故郷がない私に、南三陸町の事を語る皆さんのキラキラしたお顔は、本当に眩しくて羨ましかったです。南三陸町が故郷だったらどんなにいいだろうと、思わない日はありませんでした。笑顔を、希望を作りたいと願った3年。一緒に泣いて、笑って、喜び、苦しんで、その繰り返しの3年。私が南三陸町で出逢った全ての人の幸せを、心から祈っています。私も、笑顔で、幸せでいます。それが、ここで教えてもらった最大の答えとお礼に代わると思っています。
災害復興関連の映像
「UNITED EARTH CHANNEL 」にて、災害復興支援の歩みなど、ここでしか見ることができない動画を数多く掲載しております。