はじめに


「南三陸町復興応援プロジェクト」は、NPO法人ユナイテッド・アースが東日本大震災復興支援として南三陸町の復興を応援しようと立ち上げたプロジェクトです。



なぜ南三陸町なのか


NPO法人ユナイテッド・アースでは、阪神淡路大震災の経験から、今回の震災復興支援は、支援活動をする側と被災された皆様と一生のお付き合いをさせていただくような気持ちで「共に」復興に向けて歩ませていただくことが最も重要だと考えております。

そのため、広く様々な地域に支援を行うのではなく、長期的な視点を持ち、まずはある地域に注力させていただき、「産業の復興」「雇用の創出」を視野においた活動を、一つひとつ具現化し、その事例が他の地域へ広がっていくことが大切ではないかという考えで支援活動を展開させていただいております。

震災直後すぐに先発隊として数名がチームを組んで被災地に足を運び、調査・検討させていただいた結果、以下の2つの理由から、南三陸町に支援活動の拠点を置く動きを始めました。

●1つ目は、支援団体が南三陸町にあまり入っていなかったこと。

●2つ目は、コミュニティが確立された避難所がすでに何件もあり、その連帯感に感動したこと。

そして、3月26日、南三陸町社会福祉協議会の方々と共に「南三陸町災害ボランティアセンター」立ち上げのお手伝いをさせていただきました。

その後、多くの町民の方々と触れ合わせていただく中で、都会では忘れ去られいて、この町が持っていた、人と人、人と自然とのつながりの温かさにとても感動させていただきました。

この“つながり=絆”の深さがあれば、津波による壊滅的な被害を受けた南三陸町は、必ずや素晴らしい町へと復興するだろう!と、先発隊のメンバー全員が直感で感じたのです。

私たちは、町の人の想いを大切にしながら、ただの震災ボランティア、外部の人というスタンスではなく、「共に」南三陸町を復興させたい!という同志として歩ませていただきたいと思っています。

また、この未曾有の危機に対して、この町が復興のシンボルとなり、新しい町づくりの雛形を創っていけるように尽力させていただき、日本の復興と希望ある未来に向かって、この南三陸町の方々と共に歩ませていただきたいと強く決意しております。

南三陸復興応援プロジェクト責任者 佐藤敬生



■南三陸復興応援プロジェクトについて


私たちNPO法人ユナイテッド・アースでは、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受け、一時の支援に終わることなく、市民主体で長期的に支援を継続し、一日も早い復興、そして新しい未来の創造に向けて活動するために、そして、1995年の阪神大震災を体験し「市民一人ひとりの良心の連帯がより良い将来社会を創発していく」という理念を掲げて、本プロジェクトを立ち上げました。

これまで、震災直後から南三陸町に拠点を構え、述べ約25000人の全国から来ていただくボランティアの受け入れと、多岐に渡る震災復興支援活動を行なってまいりました。

また、2012年以降は、南三陸町の若いママさんの雇用創出。
そして、人口流出の激しい町の交流人口拡大を目指す「復興学びのプログラム」。
そして、新しいIターンによる復興支援のカタチ「復興応援バイト」プロジェクトを立ち上げました。

復興学びのプログラムは、2013年度実績として約2000名・40団体の受け入れを行い、
復興応援バイトは、述べ100名の定住機会の創出を行うことができました。

震災から3年が経ち、今後もさらに地元の皆様と連携しながら、新しいソーシャルビジネスのモデルとなるよう挑戦していきます。


NPO法人ユナイテッド・アースについて


NPO法人ユナイテッド・アースとは、 理念、志の高い社会活動家・経営者・アーティスト・有識者・学生など、市民が立場や分野の垣根を越えてつながり合い、協働することによって、より短期的且つ効果的に社会貢献活動を実践することを目指す団体です。

例えば、
・植林で砂漠化を食い止めた実例
・浄化、緑化活動を通して海を再生した実例
・地域の次世代リーダーを育成し、街の活性化に成功した実例・・・など、

これまで点在していた様々な成功事例から「技術」「知識」「知恵」を広く共有し、共に学び合い、連携することによって、短期間で数多くの問題解決を実現し、より進化した実践を生み出していくこと。 さらに、そのプロセスにおいて、「リーダーを育成することのできるリーダー」を各地域に輩出していくことを目指します!

詳しくは、公式ホームページをご覧ください。
●公式ホームページ http://united-earth.jp