復興学びのプログラムに参加して

 更新日:2012年05月21日(月)

はじめまして、メディア班の渡辺遼こともぐです!
私はフリーのカメラマンをしています。
とあるきっかけでユナイテッドアースの存在を知り、
5月14日から1週間という短い期間ですが、
作業を手伝わせていただく合間に
撮影をさせていただいておりました。
 
そんな中5月19日、20日と
神戸からの復興学びのプログラムに
同行し撮影をさせていただいたので
その模様を紹介いたします。
 
19日朝イチ、ガイドをしていただく
地元出身の女性と待ち合わせでした。
旦那さんとお子さんがいらっしゃってたので
ご家族集合写真。
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そうこうしているうちに参加者がいらっしゃいました。
最初に高台から、津波の被害を受けたこの町並みを眺めながら
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ご両親を震災でなくされた
語り部ガイドのりこさんの311の実体験を伺いました。
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2011年3月11日、津波が来る前の時間。
ちょうど中学3年生のお子さんがいらっしゃるのりこさん。
明日の3月12日は卒業式だね〜、
もう卒業なんだ早いね〜と
いつものように話していたそうです。
ところが一変、津波警報のニュースが耳に届きます。
最初は大丈夫だろう、と思っていたそうですが
明らかにただごとではない空気になっていき、
実際に避難するときの話、親族に連絡したりするリアルな混乱の様子、
携帯に連絡してもつながらずつのる一方の不安、
日数が経過し行き、発見されるたくさんの遺体の中から
ご自分のご両親を探していく過程で見たたくさんの遺体の話など・・・
を精一杯語ってくださいました。
ニュースでは見聞きしていたことですが、
のりこさんの感情のこもったリアルな言葉に
参加者の皆さんは息を詰まらせてお話を伺っていました。
私も目頭が熱くなっていました。
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当たり前のことですが、
被害者が何人という数字の一人一人は、
誰かにとって大事な人で、
誰かの家族であり、子供であり、大事な人。
大事な人を失うのはとても辛いこと。
もし自分だったら・・・なんて置き換えたら
本当になさけない話ですが
のりこさんにかけてあげられる言葉も無いです。
しかもそんな辛い思いをされた人が
いったい何人いるのだろうと考えると
頭で想像のつく範囲を超えてしまいます。
 
でも、そんな言葉にできないくらいの
体験をしたはずなのに彼女は言葉にしてくれて、
こうして参加者の方に届けてくれている。
そして、その参加者の皆さんの心には確実に
彼女の思いは届いていると思います。
こういうふうに気持ちを伝え、届けていけば
ほんの少しずつでも前に進むきっかけになっていく
のではないかと感じました。
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次に、一行は震災の象徴として残してある
防災庁舎跡地を訪れました。
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黙祷。
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参加者の方が、自分で撮った写真を、
この時この場で感じたことと一緒に友人や家族に見せれば、
テレビやネットでは伝わらない何かが伝わると思います。
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そのあとは、73人が亡くなられた志津川病院の跡地を見学。
病院の裏には、今も津波で流された船が乗ったままになっています。
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今月21日から解体作業が行われるそうです。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120517t13022.htm
ここでも津波が来たときのストーリーを
詳細に説明していただきました。
 
 
志津川病院をあとに、気持ちを切り替えて腹ごしらえへ。
昼食をいただきに、今年2月にオープンした「南三陸町さんさん商店街」へ向かいました。
メニューは海鮮丼、生ものが苦手な方は天丼をいただきました。
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言うまでもないですが本当においしかったです。
さんさん商店街では地元の様々な名産品を売っていて
お買い物をできる時間ももちろんあります。
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『絆ロール』もというロールケーキおいしかったです!
 
おいしそうなタコの唐揚げを発見したので
試食をしつつ撮影させていただいていると
先ほどの語り部ののりこさんがいらっしゃって
「同級生で、偶然同じ名前なの〜!」と
すごくうれしそうにしていらっしゃいました。
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さっき、参加者に本当に辛い体験をお話ししてくれたのが
嘘のようなのりこさんの、この笑顔。
いろんな思いがある中でのこの
明るい表情を見せてくれて、
私はとてもうれしい気持ちになりました。
人ってすごいなぁ、こんな状況からでも、
前に進んでいくんだなぁ、
そんな中、私は何をしたらよいのだろうと
いろんな感情がめぐりました。
 
その後バスで山の方へ移動し、アシタバの復興農園作りを
行いました。
山側に来ると津波の形跡は感じられず、
青空と水田、畑にはカエルもいて、
のどかで美しい小さな田舎町の景色が広がっていました。
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以前のツアーのメンバーが植えたジャガイモやネギの
周りの雑草を抜き、畑を耕し、アシタバの苗を植えていきます。
この苗が次回の参加者や地元の方、あらゆる人に
つながって行けるよう願いを込めて。
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この日は久しぶりに晴れて、炎天下。
暑い中みなさんがんばっていました。
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初対面のメンバー同士だったのに終わる頃には
皆さんすっかり意気投合されたようでした。
暑い中、本当におつかれさまでした。
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夜は、田尻畑拠点のボランティアメンバーと合流して
シェアリングを行いました。
長期のメンバーと、1泊2日のメンバー。
全員で、震災当日防災無線で「高台に避難してください」と
呼びかけ続けて行方不明になった女性職員の映像と
世界から助けに来てくれた自衛隊や医師たちの映像を
見て感想や感じたことや、ボランティアを通じて感じたこと
を言い合いました。
それぞれ感じたことは違っても
大事なことはきっと共有できているということを実感し、
とても濃い時間を過ごすことができました。
 
翌日に続きます。
 
5月20日。
今日は仮設住宅内にある集会場での炊き出し体験。
みんなでホットケーキと白玉を作りました。
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仮設住宅に住む子供たちやお年寄りたちも
立ち寄ってくださり、参加者の方々と
交流していました。
ツアー参加者の方も、地元の方も
みなさんの笑顔が本当に明るく晴れやかで印象的でした。
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その後は自衛隊でも食べられているという
缶詰の食料を昼食としていただきました。
缶詰とはいえお赤飯やミートボルなどメニューもなかなか充実。
この辺りも日本人らしさというところなのでしょうか。
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お昼ご飯のあとは、今回のツアーの感想を
参加者の皆さんで述べ合いました。
みなさん自分の思い思いの言葉で感じられたことを述べていました。
 
「何か支援をしたいと思っていたがなかなか実行に移せないでいたが
とにかく、来てみてよかった」
 
「テレビやネットを見てもわからないことがたくさんあって、
来てみて感じたことを友達や家族に伝えたい」
 
「地元の人の明るい笑顔や子供たちの元気にこちらが励まされた」
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次に地元ガイドの方の感想。
 
「お会いできて、話を聞いてもらえてうれしかった」
 
「大変だったけど、人間はなんとかなる」
 
「これからもがんばるので、頭の片隅においておいてほしい」
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私も撮影しながらお話を聞いていて、このツアーは
本当にいろんな人たちと交流でき、充実していて
とってもいいなぁと思いました。
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印象的だったのがバスで参加者の皆さんを送った後
今回ツアーのガイドとして初参加だったしほさんがひとこと
『ツアーって楽しいですね』とのりこさんにつぶやいたこと。
心からの一言だったのだと思います。
初めてでいろいろと大変だったはずなのに
まず交流できたことが楽しかったという素直な気持ちが
一番だったんだなぁと思うと、
端で見ていた私もとても嬉しい気持ちになりました。
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当たり前ですが人は一人で抱え込むのは辛い。
人と話すって、楽しいこと。
明るく笑い合える人がいるってすてきなことです。
 
このプログラムでは参加したメンバーの心、一人一人
いろいろなことを感じ、参加前と後で変わった
ことがたくさんある思います。
そんな少しずつの変化が、人に伝わり、
巡り巡ってつながっていけばきっと大きなパワーになり、
この町の未来を明るいものにしていくのではないかな
となんとなく感じました。
遠くにいる人たちは、311のことを忘れないことが
できることの一つです。
私は東京へ帰りますが、自分なりにこの貴重な体験を
活かして今後とも心に響く写真を撮って行きたいと思います。
当たり前とは何なのか、大切なこととは何なのか
本当に考えさせられました。
南三陸の町には、また頃合いを見て伺いたいと思います。
今回お世話になったすべての皆様、
本当にどうもありがとうございました。
 
 
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