進水式

 更新日:2012年04月18日(水)

4月7日、小雪舞う志津川漁港で「第16海宝丸」の進水式が行われました。
震災後、初となる動力船の完成にたくさんの方がお祝いに駆けつけました。
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震災前、南三陸町にはおよそ2000隻の漁船がありましたが、
そのうち94%は津波で流され使えなくなりました。
「第16海宝丸」を造った『大勝造船』は志津川漁港のそばにありましたが、
津波ですべてを流失しました。
 
漁港の別の用地を借りて業務を再開したのは去年の4月中旬。
今年に入って県が建ててくれた工場は、3年後には実費で解体し返却しなければなりません。
設備が不十分な中、津波を逃れた船の修復を行いながら新しい船を造るのは大変なことでした。
以前の設備であれば4か月で完成するところ、8カ月もかかったそうです。
そう語ってくれたのは千葉悟専務の奥様の祝子さん、経理を担当しながら千葉専務を側で支えました。
 
大型クレーンで吊って船が海へ着水した瞬間、まわりから拍手が起こりました。
千葉専務の3人のお子様もこの日を待ちわびていました。
1歳になったばかりの祝佳ちゃんは祝子さんに抱かれ、
心佳ちゃん(8歳)、倫佳ちゃん(6歳)も嬉しい表情を見せていました。
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私のとなりに居たのはエンジンを造って積んだ技術の方でした。
感慨深く目を細めて、船が出港するのをじっと見守っていました。
 
船が出港する時には、降りだした雪はいつの間にか止んでいました。
澄んだ青空と色とりどりの大漁旗のコントラストが美しく、新しい門出をお祝いしているようでした。
「第16海宝丸」は海上をぐるぐる3周した後、みんなの想いを乗せて歌津港へ向かって行きました。
これから、イワシやサケなどの定置網漁を中心に操業を行います。
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海にすべてが奪われても、それでも海と共に生きていく人たちは強く逞しい。
やはり、この町を支えるのは漁業なのだと改めて感じました。
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コミュニティサポート 江頭奈津見

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