鮭の採卵

 更新日:2011年12月20日(火)

こんにちは!
メディアチームのすずです。
鮭の採卵の取材にいってきました!
採卵をして、人工授精させ稚魚を3月から4月に放流するというものです。
今年の採卵は11月下旬に始まり12月10日ごろに終了しました。
南三陸町はタコも有名ですが実は鮭も有名なんです!
その鮭の採卵の様子を写真を交えながら紹介していきたいと思います
まず最初に鮭を捕るために網を張って下流のほうから鮭を追い込みます。
鮭を捕るための仕掛けもあり、川を横断するように網をかけてその網に沿って鮭が泳いで柵のなかに入るという、「やな漁」というものです。
多い時期には1日に1000匹近く捕獲できるそうです。
この日は、終了間際ということで100匹ほどしか捕れなかったそうです。
それでもかなり多く感じました、ピーク時にどのくらいなのか見てみたいです!
DSC_001.jpg
次に捕った鮭を水揚げするんですが、このときこん棒で鮭の頭を打って即死させます。
即死させるのは、そうしないと卵が悪くなってしまうかららしいです。
こん棒で殴るときの迫力はすごかったです。
そして、オスとメスを分けて別々のかごに入れていきます。
見た目ではさほど変わりないのに、すごい速さで分けていました!
DSC_2.jpg
そして、鮭のおなかから卵を取り出します。
鮭1匹に約2500から4000個の卵が入ってます!
その中からいい卵、悪い卵を手探りと見た目で分けていきます。
見て一瞬で駄目だとわかるものと触ってみなきゃわからないものとあるようでした。
自分にはいまいちその違いがわからなかったです。
捕った卵にオスの精子をかけていくときに
遺伝子に多様性を持たす、ということで1匹の鮭からは数滴しかとらないそうです。
DSC_3.jpg
川でする最後の作業は、大きさと歳を記録することです。
鮭の歳ってどうやってわかるの?と思いますが
なんとウロコを採取してそれを顕微鏡で見ると年輪があるそうなんです!
そうやって、鮭がいったい何年で川にもどってきたのか分かるということでした。
 
DSC_0342.jpg
 
そして孵化場に移動します。
DSC_0411.jpg
この孵化場は津波の被害にあいましたが、孵化に必要な機材は残っていて今年はこの孵化場で孵化を行うらしいです。
ドアや窓がすべて流され残ったのは屋根とへこんだ壁だけ、そんな中でも笑い話をしながら作業をしていました。
それを見て、本当に心が熱くなりました。
 
DSC_0432.jpg
 
孵化をさせるボックスというところは、再開不可能で別の場所に新しく作られたそうです。
 
 
孵化場についてまず一番初めにやるのが卵を洗うことです。
余分についた精子やごみを洗い流すんですが、真冬に素手で作業をしていました。
 
洗い終わるとその卵を水を入れた木の箱に孵化直前まで入れておきます。
毎日の水温を足し算して、合計が400度になったら離れた場所にあるボックスに移し変えます。
DSC_4.jpg
すべての卵のうち約7割が稚魚になり、3月から4月に川に放流するそうです。
例年の放流数は700万匹、しかし今年は津波で多くの孵化寸前の卵が流されました。3.11以前に放流できていた稚魚はたったの100万匹です。
放流した稚魚は4年後に戻ってきます、いま捕れているのは4年前に放流した鮭ということなんです。
「4年後が心配でしかたがない」
という、不安をきかせてもらいました。
津波の被害は水産業にも大打撃を与えています。
しかし、担当の方からは「来春には、500万匹は放流したい!」という前向きな言葉を聞かせてもらいました。
  
津波の被害を受けても復興に向けて走っているんだと、復興はまだ遠いかもしれませんが確実に前に進んでいるのを感じれる一日でした!
 
 
 

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