特設ネイルサロン

 更新日:2011年11月26日(土)

メディアチーム原賀です。
 
先日、ネイル用品販売会社の方が仮設住宅を訪れ、
『特設無料ネイルサロン』が開かれました。
『炊き出し』や『物資配給』といった支援方法は知っています。
『無料マッサージ』も見たことはあります。
しかし、『ネイルアート』の支援…初めて聞きました。
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お客さんの大半はご年配の女性。
最初はみなさん遠慮がち。
誰もネイリストに近づかず、
「私はやめておくよ、もう年だし。」
とおっしゃっていました。
が、勧められ、次第に乗り気に。
『ラメ』を注文する方もチラホラ。
施術後、感想を伺うと…。
「20歳は若返ったわ。」
「コウダクミみたい。」
「ダンナに見せなきゃ。」
「もう当分家事はしません。主人にやってもらわなきゃ。」
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こぼれんばかりの笑顔。
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まさか『爪』で、こんな明るい笑顔が見られるなんて想像していませんでした。
そして、仮設住宅の方から、
こんなに”はしゃいだ”コメントを頂いたこともありません。
みなさん、本当に喜んで、ウキウキしているのが伝わりました。
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冬が近づく中、暖房器具は足りていません。
仕事も無く、家も無く、先の見通しも立たず、資金も足りません。
『ネイルサロン』は、確かに直接的支援ではありません。
けれども、心の大切な”栄養”であり、”今必要なもの”の一つであると感じました。
 
伺ったお話をもう一つ。
「こんなに可愛くしてくれてありがとう。
主人と一緒になってから30年間食堂で働いてきました。
津波でお店を失いました。もう再開するのは諦めています。
このネイルアートは、30年間頑張ってくれた”私の手”へのご褒美。」
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最後に、『ネイルサロン』とは直接関係の無い話を書かせてください。
順番待ちをしているおばあちゃんが、
「津波の時、家の中で頭まで水をかぶり、必死で泳いだ。
隣でおじいさんが死んでいくのを見た。
私も意識を失い、気付いたら避難所のベッドに寝ていた。」
という話をしてくださいました。
そして自分の順番になると、おばあちゃんは、笑顔で爪に見とれていました。
『想像を絶する悲しい体験談』と『今生きている日常の世間話』―。
被災された方と話していると、時折、大きなギャップのある二つの話が、
間を置かずに出てきます。
私は、そのギャップになかなか慣れず、いつも動揺してしまいます。
被災された方々の心の深層は、外部の人間である私が完全に理解することは出来ません。
しかし、何とか少しでも寄り添って、同じ方向を目指して、
日々のボランティア活動に励みたいと思っています。

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