伊里前保育所で

 更新日:2011年10月31日(月)

こんにちは。キッズサポートチームの、ふうです。
10日間のボランティアでほとんどの時間を伊里前保育所ですごしました。
震災当日、私は大阪の幼稚園に勤めていたため子ども達とニュースを見ていました。
テレビの映像を見て怖くて泣く園児も多々いて、現地の子ども達や先生は大丈夫かな?
と考えていた事を覚えています。
初日、伊里前保育所の子どもたちが元気に遊ぶ姿がとても印象的でした。
見た感じでは、大阪の子ども達と変わらない。大きな声で怪獣ごっこをしたりままごとをしたりと
のびのび遊ぶ子どもたちを見てなんだかほっとしました。
でも、給食の時間に1人の男の子が
「お姉ちゃんあのね、津波が来たんだよー!その時ね、みんなで先生と一緒に逃げたんだよ!
おもちゃで遊びたかったけど、おもちゃもかばんも全部置いてみんなで逃げたんだよー。」
ごはんを食べながらそう話す男の子に
「そっかー。」
と、うなづくことしかできませんでした。
なんだか自分の力不足にがっかりしました。
きっと子どもたち自身も色々な気持ちを抱えて過ごしているんだろうなと感じました。
子ども達の心の傷は消える事はないだろうし
この短期間で自分に出来る事って、何があるかな?
と色々考えてみた結果
自分も1人の保育士として1つ1つ丁寧に子ども達のお世話をして
おもいっきり子ども達と遊ぼう!
という自分なりの結果に至りました。
次の日からは、年中児クラスに入り子ども達と鬼ごっこやままごとをしたり
クラスでは絵本を読ませていただいた、手遊びをしたり、ピアノを弾かせていただいたりと
先生方からも色々な事をする場を与えていただきました。
先生方も、すごく明るい方ばかりで毎日こっちが元気をもらう程でした。
ある日、南三陸町の写真集を見ながら
「ここは私の家もあったんだよー。だけどもう全部流されちゃったけどね。
1000年に1度だなんて勘弁してほしいよね、なんで今だったんだろうね。
私は今、仮設暮らしだけど今度遊びに来たらぜひ寄ってってね!
その時はでっかい豪邸建ててるからね!」
と話す先生をみて何とも言えない気持ちになりました。
先生方ご自身も大事な方を亡くされた方、まだ見つかっていない方もおられるのに
子ども達の前では1人の先生として笑顔で大きな心で子ども達に接しているんです。
すこしずつ前を見て進んでらっしゃるんだろうなと明るく話される姿を見て感じました。
だからきっと子ども達も安心して元気に過ごせているんだと思いました。
最終日、子ども達のお昼寝の時間に
さよならパーティーを開いてくださりました!
DSCN2006.JPG
先生方の会話はほんとにぎやかで面白くって、
ほんと、こっちがパワーを沢山もらいました!!
よくお世話をしていただいた、みお先生から
帰り際にお手紙をいただきました。
中でも印象的だったのが
「心の中にあるこどもが好きな気持ちを大切にね。
子どもは宝です。日本のどこかで世界のどこかで元気に暮らしている事を祈ってます。」
と書かれてありました。
最後の最後まで心温かく、前向きな先生でした。
なんかもう、言葉にならないほどの気持ちで涙涙のお別れでした。
最後の最後まで手を振って見送ってくださりました。
ボランティアは、限られた時間の中でするので自分に出来る事って限られているかもしれません。
だから単なる一過性のものに過ぎないと思う方もいるかもしれません。
だけども、何かすることに意味があるし
1人で出来る事は限られてるかもしれないけど、U.Eに来るだれかがつないでいけば
きっと意味のあるものになると思いました。
南三陸町に笑顔がたくさん戻ることと
先生達の大きな愛情をいっぱい感じて子どもたちが大きく強く育つ事を
いつまでも祈っています。
油井 春佳(ふう)