小学校運動会

 更新日:2011年10月29日(土)

ネッシーです。
志津川小学校で先日運動会がありました。前日の大雨のため午前・午後の部共に体育館で行われました。先生の一人は「やっとここまでこれた」と笑顔を見せ、子どもたちについては「ご覧のとおりです、子どもたちは元気いっぱい、動き回っていますよ。大人が子どもからパワーをもらっているくらいです」とうれしそうに話してくれたのが印象的でした。
 
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午前の部、最後のプログラムは全校生徒による踊りでした。一生懸命練習した一人一人の力の結集が大きな力となって息の合った見事な演技を見せてくれました。
 
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校庭では徒競争が中心でした。あか組、しろ組両チームとも全力疾走です。低学年が走っているときは高学年の人たちが順位付けや低学年の子たちの誘導をしていました。
 
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頑張っているのは児童だけではありません。ぬかるんだ校庭を土でならすのに保護者やボランティアの人たちが手伝っていました。皆で協力する、そんな光景がそれぞれの場面で浮き出てきていました。
 
子どもたちはいろいろな場面で活躍しています。ここが被災地であることもわすれてしまいそうです。元気いっぱいの子どもたちと子どもと同じようにはしゃぐ大人たちや幸せそうに笑う家族。全国のどの小学校にもある、温かい光景が目の前に広がっていました。そんな中、「人数は減ってしまいましたが、やる気も元気もパワーアップしています」というフレーズは胸打つものでした。
 
ある先生にインタビューしました。「今年はいつもの年とまったく違って、ゼロ・又はマイナスからのスタートだった。それでも皆さんの協力があってここまで来ることができた。我々大人はただ子どものために動いているだけ。子どもの笑顔が我々のガソリンなんです」
 
また、「今は良い循環ができつつあるので、これからも子どもたちのために積極的に動いていきたい。子どもたちが今の我々の宝なんです」と話してくれました。
 
校長先生にもお話を伺いました。
「やっとここまできた。今までの努力は口で表せるような並大抵の努力ではなかった。でも始まったばかり。震災直後は、今、子どもたちが走っているこの校庭に自衛隊が入り、支援してくれた。校庭の半分は今も仮設住宅として使っている。元通りではないけれども、今の現状のなかでやるっきゃないから」
 
震災後、校長先生は一日でも学校を再開させるために奔走しました。「みんな大変だった。子どもも大変だったはずだ。だから、まず子どもに”心の居場所”を与えたかった。そのためにも必ず学校が必要だったんだ」と思い出していました。
 
最後、「忘れ去られるのが辛い。我々はずっと復興に向けてやらなければならない。ボランティアや援助をしてくれる方々には長期的な援助をお願いしたい」と、 覚悟のこめられた力強い言葉でした。
 
 
仮設住宅の方へ足を運んでみました。
 
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仮設住宅が建っている位置から海を眺めると
 
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近くに寄ると今も瓦礫が残っています。目を覆うような、現状が目の前にまだ広がっています。鉄くずになった車が放置されています。小さな仮設住宅で冬を越す人がいます。
子どものためだけを思って頑張っている人がいます。笑顔で校庭を駆け回る子どもたちがいます。
  
「忘れないで。」
その要望にこたえることは被災者の方々がしている努力の1000分の1にも満たないと思います。でも1000人集まれば大きな力になります。
私は「忘れないで」という被災者の方々の思いを忘れずに伝え続けたいと思いました。