現地入りして変わった考え方

 更新日:2011年10月09日(日)

南三陸へボランティアに入っていたキムです。
3泊4日で南三陸町にやってきて、はや最終日。
この4日間、キッズサポートとして学童に来ている子ども達のサポートをさせていただきました。
ここで待ちうけていたのは、東京で想像していたものとは全く違う町の姿でした。
いまだ撤去の終わらないガレキの山の数々。
一見すると目を疑うような途方もない光景。
しかし、住民の方々は強くたくましく復興への道を歩んでいます。
特に子ども達は元気いっぱい!
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サッカー、ドッチボール、ボール当て鬼などなど、外で元気いっぱい走り回っています。
この4日間で感じたことは、想像というものの罪深さです。
きっと子ども達は震災で傷ついているに違いない。
打ちひしがれているに違いない。
元気がないに違いない。
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そんな「●●に違いない」という想像が、被災地の現状を歪めてしまうのだと思います。
学童のスタッフの方も、ボランティアで来た身であることを伝えると
被災したときのことを話してくださいます。
そこには確かに悲しみがあり、恐怖があります。
けれど、だからといって同情してもらいたいわけではないと思うんです。
そこには、震災を乗り越えて復興していくんだという固い決意やプライドがあります。
休みの日にも関わらず大急ぎで栗をたくさん炊いてくれて
「東京の人に食べさせたかったんだぁー!」と
汗だくになりながら笑顔で持ってきてくれる強い姿があります。
遠い世界の片隅で起こっている出来事ではなく、私の住むこの日本で起こっている現状。
東京からバスでも数時間の地域で起こっている現状。
あの3月11日からメディアの報道がどんどん薄れていくなかで、
私の中での被災地への意識も徐々に薄れていたことを猛反省しました。
せめて同じ国に住む者として、
少しでも多くのことを、自分の目で見て感じて
自分の言葉で責任を持って伝えていきたい。
そう感じさせてくれた、かけがえのない4日間でした。
きむ