歌津「ニュー泊崎荘」パティスリーくりこ取材

 更新日:2011年10月18日(火)

メディア班の三瓶です。
先日歌津のニュー泊崎荘にて(株)パティスリーくりこの取材をさせて頂きました。
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取締役の三浦 宮倫子さん。
絆ロールについてお話を伺いました。
※ニュー泊崎荘は三浦さんの実家で、旅館に併設された洋菓子店が(株)パティスリーくりこになります。
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震災直後、被災地は食料不足に悩まされ、南三陸町も例外ではありませんでした。
三浦さんは以前から地元に親しまれていたロールケーキの在庫1000本全てを被災者の方に配ったそうです。
5月にはニュー泊崎荘が避難所になりましたが、その際も食べる物が何も無くご飯代わりにロールケーキを食べる方がいました。ロールケーキを食べた子供達は涙ぐみ三浦さんに抱きついて「また作ってね」と言ったそうです。
断水により製造は一時中断。水道が復旧したとしても街の消費施設は流されており商売になるかどうか不安でした。しかし、たくさんの感謝、再開を望む声に後押しされ、決意したそうです。
「皆との絆が無かったら再開することは出来なかった。」
この様なエピソードがあり以前からの名物だったロールケーキは「絆ロール」へと名前を変えることになりました。
今後の目標も教えて下さいました。
「全国の方にお世話になったので、47都道府県にロールケーキを置き、製造を増やして雇用に繋げ、南三陸の名産であるワカメを使用した「ワカメロールケーキ」を作り漁業も一緒に盛り上げていきたい。また、被災地で頑張っている姿を見てもらい日本を元気にしたい。」
ボランティアの方達に何かありますか?という質問について、
「来てくれるだけで嬉しいし、感謝しかない。全国には何も出来ないと思い悔しがっている人がたくさんいる。そんな人達にありがとうと伝えたい。皆さんの小さな支援が私たちの支えになっているんです。」
という思いを語って下さいました。
また何をしていいか分からない方に関しては、全国にボランティアの方はたくさんいるし、インターネットなどを使ってその人達と繋がることで支援の形が見えてくるのではないか?と教えて下さいました。
また被災地に来なくても支援は出来ます。
震災後2、3ヶ月は政府や行政の支援物資だけでは足りず、一般の方からの支援物資がとてもありがたかったそうです。
その物資を避難所で分け合いやっと皆が笑顔を取り戻せた。と三浦さんは教えてくれました。その避難所にいた方達、その時のボランティアさんとは家族の様な仲になったそうです。
南三陸町について「町民にやさしい街であってほしい」と話す三浦さんは、被災地にいながら思いを行動に移すたくましい社長さんでした。
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ちなみにこのブログをご覧の皆さん、インターネットでも通販をしているみたいなので是非検索してみてはいかがでしょうか?
僕も何度も食べましたが本当においしいですよ!