福興市 語り部ガイド

 更新日:2011年09月25日(日)

メディア班原賀です。
先日の『福興市』で、『語り部ガイド』の取材をしました。
『語り部ガイド』とは、地元の『語り部』の方が、
自身の震災体験など、震災にまつわる話を語るものです。
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以下、ある『語り部』のお話の一部を載せさせて頂きます。
「震災から学んだものはたくさんあります。
それは実は、2万の犠牲者、そして沿岸ほとんどを奪われた代償として得たものです。
2万の人が亡くなり、その人たちを鎮魂する為に、私達に何が出来るのでしょう?
生き残った私達が、この震災を学びとして、『新しい生き方』と『新しい町』を造りあげること。
そして、新しく生まれる子供も生きている私達も、『生きていることの幸せ』を感じている―
そのように天国にいる人々に伝え現実に見せること。
それこそが犠牲者への鎮魂であり、
津波が私達に教えてくれたことへのお返しだろうと私は考えています。
皆さんに遠くから来てもらい、今の(南三陸の)風景を見てもらっています。
瓦礫や、様々なものを片付けて頂いています。
少しずつ少しずつ、(町は)戻り始めています。
ただ、震災によって70cm地盤が沈下し、かつての『町』には潮が入っています。
その中で『新たな生き方』『新たな町』を造ろうとしています。
まだ先は見えません。
『高台移転』という目標はあります。
お金も仕事も何も無い中で、それがどう果たせられるかはわかりません。
でも、私達は、希望を捨てずに、同じ時代を生きている皆さんとつながっている限り、
必ず復興は遂げられるだろう―そう思っています。
まず私達が希望を持つこと。そして希望へ一歩足を踏み出すこと。
このことが大切だと思っています。
それを支えてくれるのが皆さん一人一人だろうというふうに考えています。
どうぞ、いつまでも支えていただきたい。
皆さんへの恩返しは10年後になるかもしれません。
『こんな町を造ったぞ!ここで俺達は生きているんだぞ!幸せだぞ!』
そういう姿を見てもらいたい―そんなふうに思っています。」