3月10、11日のボランティア活動~4~
更新日:2013年03月18日(月)
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13時過ぎより、法要が始まりました。
まず、この地域に古くから伝わる「お念仏」という儀式。
皆で大きな数珠をまわしながら祈ります。
そして、それが終わると、
地域の方々へ免許証とお骨が見つかったことが報告されました。
その時の、どよめき。
あの場にいた私はこのどよめきが一番印象に残っています。
鳥肌が立ちました。
集まったおじいさん、おばあさん達は感極まった様子で、
手を合わせ、頭を下げていました。
それに合わせるかのように、
お坊さんが海に向かって作られた祭壇で、
お経を唱え始め、花とお団子を海へ手向けました。
地域の方々も順に焼香し、
ボランティアメンバーもその後に続きます。
14時半。
私は、海の上にいました。
震災発生の14時46分に合わせ、
海上と防波堤から法要・献花が行われるためです。
その、時刻に鳴り響くサイレン。
そして船は汽笛を鳴らしました。
目を閉じ、犠牲になられた多くの命に、祈りを捧げました。
献花しようと目を開けると、目の前には、
昨日の強風にも関わらず、穏やかで、底まで見えるほどきれいな海がありました。
“全部嘘だったらどんなにいいだろう”
ここへ来て、何万回も思いました。
こちらへ来てから、
いつも、目の前には穏やかできれいな海がありました。
「哀悼」とは人の死を悲しみ悼むことですが、
「哀惜」とは人の死を悲しみ惜しむことだそうです。
私は大好きになったこの町の、会えなかった人たちの事を思うと、
哀惜の念を感じます。
人なつっこくて、時々なまりが強いけど、おしゃべり好きなおばあちゃん達。
最初はとっつきにくくて、ぶっきらぼうだけど、慣れてくるとすっごく優しいおじいちゃん、おんつぁん達。
大好きです。
ここにはまだまだ、そんな人たちが沢山いたんだろうな。
・・・後で聞いたのですが、
海上での法要中、船のすぐ横に、アザラシが出現したそうです。
とても珍しいことだそうで、
「会いに来たんだよ、絶対そうだよ」
皆さん興奮気味に話していました。
この2日間は、
改めて、震災時の気持ち、震災直後の活動を思い出し、
祈りと、さらなる支援活動への誓いを新たにした2日間でした。
また、今回、主催されたTSUNAGARIさんには大変お世話になりました。
毎晩、遅くまで打ち合わせや資料作成などをされて臨まれた10、11日でしたが、
疲れなんて感じさせず、100名を超えるメンバーの士気をを高め、
各所の要請も2日間で完了に導かれました。
ボランティア自体も減っていく中、
私たちボランティア団体が横の繋がりを強化する事で出来ること。
今年の新しいヒントをいただきました。
これからもよろしくお願い致します!