第20回 キラキラいくら福興市

 更新日:2012年12月04日(火)

こんにちは
11月25日に第20回を迎える「キラキラいくら福興市」が行われました。

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震災から一カ月後の2011年4月から始まったこの福興市は、
「全国ぼうさい朝市ネットワーク」という災害時に全国の商店街が助け合う災害ネットワークのご協力によって始まりました。

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震災から間もない時に南三陸町の方々は立ち上がり、
避難所で生活しながらも福興市を興せたのです。

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当初の福興市に来るお客様は避難して南三陸町を離れた方などが、
生き別れた人に会いに来る場ともなり涙溢れる場所になっていました。
その後も毎月行われる福興市の噂を聞きつけた全国の方々が駆け付け、
大いに賑わう祭りとして定着。南三陸町の代表的なお祭りになりました。

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しかし、一年半以上経った第20回目を見ると、
いつの間にか県外からのツアーバスなどを見かけなくなり、
人は賑わっているのですが地元の方々が多く見られた気がするのです。
最近では、もう復興していると思っている人が他府県の方ではいると聞いています。
そういった震災を忘れるという風化現象がこういう所に見られるようになりました。

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風化は止められない。それは分かっています。
今、南三陸町の人達も涙より笑顔でお店を出してくれています。
少しずつ生活用品が混じる瓦礫はなくなり、表面的な悲惨な状況は見えにくくなってきました。
それは復興が少しずつ進んだ証であり、人々が少しだけ余裕が出てきたことになります。

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でも、それが風化に繋がることなのでしょうか?
被災の爪痕が日に日に消えていくとしても、被災された人の心は計り知れません。
 
笑顔の中に深い歴史が存在し、壮絶な体験を含んでいるのです。

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それでも少しずつ復旧していくこの町と、風化していく人の心という矛盾がせめぎ合っています。
未だに町には商店は少なく、町は冠水し、子供の遊ぶ場所は少ないまま、風化していく現実。

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福興市の皆の笑顔の中、そんなことを考えてしまいました。
それでも、きっとこの町の人達はめげずに頑張るんだろうな、と思い直す時もあります。

震災から一年半経った今、見慣れてしまった風景に自分自身の気持ちが風化しないように僕は福興市にやって来ます。

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止められない風化の中、日本全国に東北の現状に目を向けてもらうには、まず自分の心にいつも問い正さなければなりません。
 
「3月11日を忘れない」と。

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