子供たちが教えてくれた希望
更新日:2013年06月25日(火)
こんにちは
メディア班の佐野です。
現在UEカフェ@西宮神社のために関西に戻っています。
何か月かに一度、関西に戻ると家族や友人たちに「東北はどう?」
って聞かれます。そんな時は有りのまま見た現実を伝えようとして
人の心を引くような言葉を選び現状を伝えてるつもりでした。
どんな被害があって、みんながどんなに大変か、を伝えて支援に心を向かせたかったのです。
最初はそんな風に被害状況や悲痛な話をしていたと思います。
そんな時は、みんな眉間に皺を寄せて黙って聞いてくれます。
そして考え込んで、何が出来るのかを其々が持ち帰り、各々が少しずつ何かをしてくれました。
でも、それは東北の真実を伝えていないと最近やっと気付きました。
一つの側面だけしか伝えていなかったと分かったのです。
どんなに悲痛な話や大変な話をしても、人は心が重くなってしまい思考や動きが鈍くなってしまうんだと皆の表情を見ていて気付いたのです。
それは南三陸町の人達が、前向きに頑張っている心から応援したくなる話をした時の聞いている表情で分かったのです。
南三陸町の子供たちに僕が話を聞いた際、
「人の役に立つ仕事をしたい。」
「町の再建を仕事にしたい。」
「まだ幼稚園くらいの子供たちに綺麗な町を見せたい。」と決意を教えてくれました。
まだ十代の子供たちが次の世代や、未来の南三陸町に夢や希望を持っている。
この話をすると、どんな人達も涙を我慢するように笑って真剣に聞いてくれます。
僕自身が深く感動したことを伝える時、他人も聞いてくれて感動してくれる。
もちろん、これも一つの側面で辛い面はいくらでも南三陸町には残っています。
だけど人の心を動かすのは力強い「決意」であったり、「希望」であったりするんだなぁ、と周りの人達や南三陸町の人達に教えてもらいました。
僕らは、これからも東北のことを伝え続けます。
でも、その原動力と人を動かす力をいつもくれるのは町民の方たちです。
僕らは、その東北の方たちの「人間力」も伝えていきたいです。
何より、頼もしすぎる南三陸町の子供たちが描く未来を伝えていきたい。
そう決意させてくれました。