本ホームページは、NPO法人ユナイテッド・アースが2011年3月に発災した東日本大震災で甚大な被害となった宮城県南三陸町を中心に行った、復興支援活動についての当時の記録が掲載されております。2023年現在、各種活動についての受付は終了しております。 多くのご支援、ご協力ありがとうございました。


●○産業復興レポート○●

 更新日:2014年07月22日(火)

産業復興チームの福隅です。

私の担当は主に復興応援バイトの企画・運営で、
町内企業との打ち合わせやスタッフの管理などをしています。

そこで最近感じたことを書きたいと思います。

全国的に人手不足というニュースが最近流れていますが、
こちら南三陸町においても例外ではなく深刻な人手不足があります。

人口減少、少子高齢化といった日本が抱える社会問題における要因もあると思いますが、
やはり震災の影響による復興関連事業の求人増加や
町外への転居などが主な理由と感じます。

震災から4年目に入り、全国的に東日本大震災に関する情報は
メディアで流れなくなってきているとよく聞きます。

そうなると「南三陸町に関心を持って来ていただく方が減るのではないか」
と心配していたのですが、実際は違いました。

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確かに昨年と比べると多少の減少はありますが今年4月以降、
計14名もの仲間が町内企業を支援するため全国から駆けつけてくれています。

この14名という数字を皆さんはどう感じますか?

日本の人口1億2000万人から見れば0.00001%

すごく少なく感じますよね。。

しかし「その14名がいることで水産加工場で例えると1つのラインが稼働できる」

このことが非常に重要だと私は思っています。

魚は水揚げされても、加工する人手が足りないから稼働できない。
つまりは売上が伸ばせない。

ギリギリの人員で回しているため、1人あたりの負荷が大きい。
体調面やモチベーションが下がってしまう。

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では、14名がいることで何が変わるのか。

加工する量が増え売上があがり、適正な人員体制になると
心に余裕が生まれ職場に笑顔が増える。

さらに、早く仕事が終わり家族との時間を多く取ることができる。
明日も頑張ろうと思える。

この流れをつくることが、産業復興においての極めて重要と私は考えています。

全国的に風化が進むと言われているなかで、
南三陸町に来てくれる仲間は家族同然です。

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そして、1人よりも大人数でチームとなって実践することが
より復興の後押しとなると思います。

引き続き、みんなと力をあわせて地元の方と共にがんばっていきます!

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