3月復興カフェの感想⑧

宮城県 井上 尚人さん
3月11日は学生たちが東北の将来について考え、語り、
次のアクションへつなげていくという企画「さくらゼミナール」を開催しました。
「さくらゼミナール」とは「この企画の以後、なんらかの形で若者が復興に携わっていく礎を築く」
「学生同士、学生と活動団体のネットワークを構築する」という2つの趣旨を掲げ立ち上げたものです。

私は地元学生だけの話し合いにしたくなかったので、さまざまな方面へ呼びかけを行い、当日は関西から約30名、
広島から約20名、宇都宮から2名、仙台から約10名、東京(Skype中継)で16名の総勢80名弱で活動しました。
具体的には午前中にアイスブレイクやワールドカフェ「東北の10年後を考える」を行い、
午後に活動団体へのヒアリングを行い、次のアクションをまとめて共有するという形で行いました。

「次へのアクション」を重視して望んだこのイベントですが、参加者の声を聞く限り自分のやりたいこと、
またやれることを見つけることができたようでよかったです。
今回のイベントでは関西、広島といったとても遠いところからわざわざ宮城のために駆けつけてくれた同年代の方から
とても大きな刺激をもらいました。

本当に感謝感謝です。

それと同時に、「もっと地元にいる学生がんばんなきゃ!」と思わされました。 正直情けなかったです。
みなさんそれぞれの3月11日を過ごされたかと思いますが、この日は「1年目の終わり」「何かの区切り」という
捉え方もできると思いますが私は「2年目のキックオフ」だと思います。
仙台の街中は地震があったことが嘘のように復旧しましたが、そこから10数km沿岸に行けばいまだに瓦礫撤去、
被災民家の泥だしが行われています。
このブログをご覧になっているみなさま、できる範囲でいいので力を貸していただきたいです。

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長野県 清水 かほりさん

今回の福興カフェはfinalということで、『これからどうするか?』というタイトルで参加者の皆さんと話し合いをしました。
その中で『福興カフェをこれで終わりにするのは勿体ない!!』という意見が出ました。震災から一年が経ち、
報道の感心もこれから薄れていく。そうすると、被災地の情報も少なくなり、
人々の心も震災についての関心も失われていくのではないか?でも、それでは被災者の方々が恐れている
『震災を忘れないで欲しい』という思いも、今まで各都道府県で開催されていた、
この福興カフェも何のために続けていたのかわからなくなってしまう。時間や開催日を考えて続けて欲しい。
などという意見が出ました。
正直、今そのことでどうするべきか悩んでいます。この件は、これから仲間と相談していこうと思います。

福興カフェ5ヶ月の開催を通して、私は色々な事を学ばせて頂きました。
『自分にできることをする』その漠然とした目標は私の中に最初からあったのですが、
『実際、何をすればいいのか?』と考えると答えを見つけることが出来ずにいました。ですが参加者の皆さんの中の意見で、
「身一つでも、被災地へ行き、自分の仕事柄出来ることを活かし、何らかの形で被災者の方々の力になりたい。」という意見や
「被災者の方々に笑顔になって欲しいのなら、私が笑顔にならなくてはいけない。」という意見に私は強く心を打たれました。
そして、福興カフェ開催にあたり、仲間には本当に心から感謝しています。私が、悩みを一人で抱え込んでいると、
「大丈夫だよ。」と言ってくれたり、何度もくじけそうになる私を支えてくれたのは仲間でした。
一人では限りのある事があるかもしれません。でも、支え合い協力すれば出来る事がたくさんあることを改めて学びました。
これからも、良く考え行動し、自分に出来ることをしていきたいと思います。
この福興カフェで学んだ事は忘れずに大切にしたいです。

被災地に、一日も早い暖かい春が来る事を願っています。

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愛知県 蛭田 有美さん

3月11日、愛知県民にとっては特別な日ではありません。ただちょっと揺れた日。震災の被害もほとんどなく、
関心が向けられることもあまりなかったと思います。そんな地域でリーダーをさせて頂きました。15人も集まってくれました。
「愛知=無関心」とひとくくりに考えていたけれど、わたしの周りにも震災を忘れていない人達はちゃんといることに気付けました。
話し合いでは、ボランティアに行った側、行ってない側の意見を聞けました。震災から1年経って感じたことは様々ですが、
何かを「感じた」こと自体が震災を忘れていない証です。そんな人たちと真剣に語り合える、とても貴重な時間でした。

ただ、集まってくれたのは「力になりたい!」という思いを抱いている人たちなので、「震災を忘れないため・風化させないため」
という復興カフェの目的は物足りなかったのかなという印象も受けました。震災を風化させないために大切なのは、
震災に対して無関心な人たちにいかに考える「きっかけ」を与えるかだと考えます。きっとこれから報道も減り、
TVを通して情報を得ることが少なくなっていくと思います。わたしは愛知県中の人たちと意見をシェアできる媒体として
「復興カフェ」をアピールしていこうと思っていました。1年を区切りに復興カフェが終わってしまうのはとても残念です。
今自分の力でできることを精一杯考え、これからは自分から何かアクションを起こしていきたいと思います。

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熊本県 大石紗千さん

復興とはなんだろう
そのために私たちができることはなんだろう
3月の熊本復興カフェでは、このことについて、私達なりの考えを話しました。
今回の大震災に対して、日本は今まで経験したことのない国家運営が求められています。
どんな政策や活動も被災された方の思いに寄り添った支援であってほしいと思います。そのために今私たちができることとは、
被災地を見て、被災された方のお話を聞き、それを人に伝えて、思いを寄せることから始まり、それを続けていくことだと思います。

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