チェルノブイリ報告 1

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今日は 皆さんにもご協力いただいた チェルノブイリへ虹をかけよう! レインボーマフラープロジェクトの
現地支援訪問ツアーの報告を一部させていただきます!
今回ツアーに参加してくれた東京で反原発運動をわかりやすく入りやすく若者たちに伝える活動を一生懸命している、馬場友美ちゃんからの感想報告です。
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ベラルーシで心に残ったもの。
それは、ひとの温かさ。自然の豊かさ。
そして、目に見えない放射能の怖さでした。
水や大地が放射能に汚染されるということは、放射能が目に見えないということは、こんなに怖いことなのかと、滞在中ずっと考えていたように思います。
「この食べ物大丈夫かなぁ」冗談めかしてそう話していたのは、初日の朝ごはんのこと。
だけど、2日もすると、放射能のことなんていちいち気にしなくなっていました。
いただいた料理やお菓子、自家製のハチミツやジャム・ピクルスなどの保存食はどれもとても美味しかったし、ベラルーシの伝統や文化、もてなしの心が伝わってくる。
ベラルーシのひとも同じなんだなぁと強く感じました。
不安や怖さが日々の生活の中で薄れるというのはこういうことかと。
日本で少し原発や放射能について勉強していた私にとって、予想以上にリアルだったし、自分の国で何らかの核兵器を保有していたり、原発を持っている人は、
このことを知って真剣に考えてほしいと感じました。
国土の7割が放射能汚染されたベラルーシでは、来年で25年経とうとしています。
しかし、この素敵な国に対して、私は暗いイメージを持って欲しくはないと感じました。
『チェルノブイリの汚染地域』ということしか知らないで行ったベラルーシでの日常生活では、
私が無意識のうちにイメージしていたような悲惨さや絶望を感じる機会はとても少なかったです。。
10日足らずの短い滞在でしたが、沢山の人と出逢いました。
子どもたちを守るために日々奔走している皆さん、ホームステイさせてくれた家族、医療や教育の最前線にいる人たち、通訳さん。
そして、子どもたち。
私が出会ったベラルーシの人々は、拍子抜けするくらいに明るくて、優しくて、ちょっとシャイで、みんな温かかった。
半面、ベラルーシの人々が置かれている現状も知りました。
ほとんどの土地に半永久的に残る放射能について、公的な教育の機会があまりないこと。
おそらくは食糧による放射能汚染と、その影響による栄養バランスの悪化のために、
国民は慢性的に持病や体調不良を抱えていて、生まれつきの障害や重い病気も多いこと。
あるデータでは子どもの8割、妊婦の9割が何らかの健康異常をもっていると聞いて言葉を失いました。
健康不良だけでなく自殺やアルコール依存症も増え、それに伴って施設に預けられる子供や育児放棄も多くなった。
そんな中、最前線で闘っているひとたちだからこそ、強くて優しいんだと感じました。
「人は誰かの為に生きることで強くなれる。私は子や孫のために生きたい」
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という言葉に、自分にもっと直接に何か出来ることはないのか・そうしなければならないのではないかと色々と考えたけれど、
私は、放射能のない世界を創っていく方向から応えていこうと想いを新たにしました!
きっと、両方が必要なんだと思います。
未来に同じ過ちや悲しみを繰り返さないために、そして、今現在苦しんでいるひとに目を向けてもらうために。
そして今回の大きな目的の一つは、レインボーマフラーを届けるということ。
プロジェクトに参加して下さった皆さんがチェルノブイリの子どもの事を想って編んだマフラーが、
この子たちの支えや励ましになるようにと祈りながら渡してきました。
「日本の皆さんがベラルーシのことを考えてくれて嬉しい!」
「療養に行った国の中で、日本が一番好き!」
「日本のお父さんとお母さんに手紙を渡して大好きですと伝えて下さい!」
(保養里親体験をしている子より)
子どもたちはそう言ってくれました。どの子もとても似合っていて嬉しくなりました。
3月上旬のベラルーシはまだ雪がちらつきとても寒かったけれど、虹色のマフラーが映えていました。
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窓の外には白樺や湖や森などとても豊かな自然が広がり、夏には素晴らしい景色だろうなと感じました。
次は絶対に緑の綺麗な季節に行きたいと考えていますので、そのときにはぜひ!一緒に行ってもらえたらなと思います!
ありがとうございました!
馬場友美
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